昨日はちょっと忙しかったので、さぼりましたねえ。今日は、書きます。今日は朝から、リージェンツという寮のダイニングセンターで実習でした。といっても、今までの実習の中でも一番ラクといわれているもの。その寮には、フィットネスバフェといって、ちょっとユニークなバフェ（ビュッフェ、つまりバイキングです）があるんです。アメリカ人の中には、体を「鍛えている」人というのがたくさんいて、その人達は、自分の体にとても気を使っているんですね。特に、油分（ファット）の取りすぎには、ちょっと神経質みたいです。それで、このフィットネスバフェというのはそういった人達を対象としたダイニング、いわばダイエット中の人専用の学食なわけです。
栄養士として一言言わせてもらえば、アメリカ人のこの種のダイエットは時として「やりすぎ」、あるいは「的外れ」な時が多いのですが、さすがにRD（レジスタードダイエティシャン）が献立をたてているだけあって、ほほう、と思うほどヘルシーなものが並んでいました。んー、「ヘルシーなもの」という言葉はあんまりよくないですね。漠然としすぎている。
みなさん、知ってます？「栄養がある食品」というもの。「栄養」という定義によるとは思いますが、実は、全ての食品に「栄養」はあるんですよ。体に悪い食品なんて、ないんです。「取りすぎると」体にわるい食品、というのはあっても。このあたりは、割と誤解があると思います。特に、アメリカ人は異常にその「ファット」を毛嫌いしますが、ファットも全く取らなければそれはそれで「体に悪い」んです。このことはファットだけに限らず、糖分だってそうです。日本人はどちらかというと、糖分、つまり炭水化物を気にしすぎるきらいがありますが、まったく取らないと、大変なことになります。「太るから」といって、ご飯（お米）を全く取らないようにしている女性なんて、要注意です。
栄養関係の勉強や仕事に関わって、はや７年ほど経ちますが、私のなかで、栄養学を一言でいうと、「バランス」だと思っています。もちろん、ちゃんとした知識がないと、その「バランス」を保つのは難しいので、ダイエットをやろうと思う人、あるいは何らかの理由で「制限食」を取ろうと考えている人には、少なくともベーシックな知識だけはつかんでおいてほしいと思います。もちろん、栄養士というのはそういった人達のお手伝いをするための職業でもあるわけなので、どうか身近な栄養士さんに尋ねてみてください。周りにいなかったら、メールいただければ、私もできるだけのことはやりたいと思っています。
さて、本題に戻って、そのフィットネスバフェ。ダイニング自体がとてもきれいなので（このことはちょっと重要ですね）、いくらダイエット食とはいえ、おいしそうに見えます。人間なんて単純なので、「おいしそうにみえる」と、「おいしく感じる」ものだと思います。もちろん、信じられないほどまずいものだったら、別ですが、多少、糖分や油分、塩分などが足りなくてもあまり気にならないのでは。環境って大事ですよね。病院食や給食があまり人気がないというのも、環境を少し変えるということで、少しは解決に近づくのではないか、と思うようになりました。別にお金をかけるとかそういったことではなくて、ちょっとしたことでも。
バフェ（バイキングのシステム）というのも、良い考えだと思いました。そのダイニングで食べようとする、ということだけで、少なくとも食事に対して少し興味がある人ということなので、バフェによる食べすぎはないということです。糖分、油分、塩分たっぷりの同じメニューに比べるとやっぱり味はどうしても落ちてしまうので、こうして同じ値段でいろいろなものを少しずつ試せるというのは大きな魅力ではないでしょうか。でも、個人的にいわせてもらうと、このダイニングのシステムは少し、改良の余地がありそうです。「与えるだけ」というのは「学習」にはならないので、もうすこし、例えばそのダイニングに来る人に「情報」を与えるなどすると良いと思いました。例えば、その日のメニューのカロリーや成分などの情報や、「何を減らしているのか」などの情報。ポン、とテーブルにそういった情報の小さいボードを置いたりするだけでいいと思うのですが。そうすると、食べている人は自分の家でもその応用ができるのではないでしょうか。
というわけで、この実習はお昼まであって、マネージャーもとても良い人だったし、楽しく実習ができました。これで、これについてのペーパーのアサインメントさえなければ完璧なんだけどねえ。先週のペーパーは９枚になりました。私のコンピューターはノートブックなので、キーボードがあんまり快適じゃないんですよね。こんないペーパーを書くんだったら、別にキーボードだけでも買おうかなあ。
明日はバイオケミのクイズです。もう勉強しよう。それでは。